六星占術

六星占術(ろくせいせんじゅつ)は、宗教家で占い師の細木数子が中国古来の易学や算命学、万象学などをもとに、提唱したとされる占いです。

六星占術では、その人の生まれ持った運命を土星、金星、火星、天王星、木星、水星の6つの運命星に分けて占い、それぞれの運命星を持った人を土星人、金星人、火星人、天王星人、木星人、水星人と呼びます。また、ある特別な条件がそろったときに限り、霊合星人(れいごうせいじん)となります。霊合星人はそれ単体で独立している運命星ではなく、例えば「土星人の霊合星人」というようにほかの6つの運命星と複合するものになります。

それぞれの人の運命星は、生年月日によって算出された運命数、星数により決定されます。運命星によりその人の占命盤が描かれ、これをもとに占いが行われます。

◆ 運命星

運命星は、星数と名付けた生年月日の日の干支を数値(1-60)で表したものを、6つの星に割り当てています。なお星数を簡易的に出すために各年月の数値をまとめた表を運命数表といい、数値を運命数といいます。生まれた日の干支と運命星は下記の対応となっています。

土星人(1-10:戌亥が空亡)
生まれた日の干支が、甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛未・壬申・癸酉の人。
おおむね日支に四柱推命でいう印綬、偏印が並びます。
金星人(11-20:申酉が空亡)
生まれた日の干支が、甲戌・乙亥・丙子・丁丑・戊寅・己卯・庚辰・辛巳・壬午・癸未の人。
おおむね日支に官殺(正官、偏官)がびます。
火星人(21-30:午未が空亡)
生まれた日の干支が、甲申・乙酉・丙戌・丁亥・戊子・己丑・庚寅・辛卯・壬辰・癸巳の人。
おおむね日支に官殺(正官、偏官)が並ぶが日干は日支に通根しません。
天王星人(31-40:辰巳が空亡)
生まれた日の干支が、甲午・乙未・丙申・丁酉・戊戌・己亥・庚子・辛丑・壬寅・癸卯の人。
おおむね日支に財星(正財、偏財)が並びます。
木星人(41-50:寅卯が空亡)
生まれた日の干支が、甲辰・乙巳・丙午・丁未・戊申・己酉・庚戌・辛亥・壬子・癸丑の人。
おおむね日支に食傷(食神、傷官)が並びます。
水星人(51-60:子丑が空亡)
生まれた日の干支が、甲寅・乙卯・丙辰・丁巳・戊午・己未・庚申・辛酉・壬戌・癸亥の人。
おおむね日支に比劫(比肩(四柱推命)、劫財)が並びます。

土星人、金星人などという呼称は空亡になる地支(十二支)本気の五行によっていますが、天王星人のみは独自の考案です。

  • 土星人:戌(土)
  • 金星人:申(金)
  • 火星人:午(火)
  • 天王星人:辰(土)
  • 木星人:寅(木)
  • 水星人:子(水)

また、各運命星にはプラス(+)とマイナス(-)があります。生年が子・寅・辰・午・申・戌のときにプラスとなって、丑・卯・巳・未・酉・亥のときにマイナスとなります。運命星と合わせて土星人(+)、金星人(-)のように表記します。これも十二支の陰陽によっています。

本来空亡は生年に限らず、生月、生時も該当しています。生年を特に重視していますが、大運、流年が生年の干支と最初の相互作用をもたらすので生年で「陰陽」「霊合星人」なる区分をしています。その流歳が本人に何をもたらすか考える上で生年は第一の関門です。もちろん生月、生時が空亡にあたる場合でもある程度「霊合星人」の特質を備えているとして考えてもいいです。(ここで姓名判断に関して詳しくチャック!!)

◆ 霊合星人

霊合星人は、生年が停止(占命盤の項を参照)に当たる人のことをいい、実際には土星人=天王星人・金星人=木星人・火星人=水星人が合わさることになります。

以下の人が霊合星人となります。対極の星人が重なるといいます。

  • 土星人(+):生年が戌年  :土星人(-):生年が亥年
  • 金星人(+):生年が申年  :金星人(-):生年が酉年
  • 火星人(+):生年が午年  :火星人(-):生年が未年
  • 天王星人(+):生年が辰年 :天王星人(-):生年が巳年
  • 木星人(+):生年が寅年  :木星人(-):生年が卯年
  • 水星人(+):生年が子年  :水星人(-):生年が丑年

◆ 占命盤

占命盤には12の運気が示されています。

  • 種子(しゅし)……物事を開始する年。概して用神五行が生旺墓絶(天干十二運)で胎か長生を得るかのいずれかです。

  • 緑生(りょくせい)……すべての影響が2倍になって、物事が成長する時期です。ただし駄目になることもあります。

  • 立花(りっか)……基本的な方向が決まるとても重要な時期です。

  • 健弱(けんじゃく):小殺界……健康面での運勢が悪くなる時期です。

  • 達成(たっせい)……物事の目的が達成される時期。空亡の地支の冲に該当します。当然用神が生旺します。

  • 乱気(らんき):中殺界……精神的な面にダメージを受けやすい年です。

  • 再会(さいかい)……第2の出発点となる時期。失敗したことを挽回するのにも適しています。

  • 財成(ざいせい)……富が入ってくる時期。おおよそ財星が生旺するか、財多身弱の場合は比肩劫財で身財両停を得る、または食神傷官が財星に能く連絡をするかのどちらかです。推命家は常に財星のあり方に注意すべきです。

  • 安定(あんてい)……現状維持の時期(新しいことを始めると翌年の大殺界で苦しむことになる)用神五行が帝旺を迎えている場合が多いです。

  • 陰影(いんえい):大殺界の始まり……季節でいうと冬の初期。大殺界が始まるので新しい事業などを始めてはいけません。用神が衰地にある場合が多いです。

  • 停止(ていし):大殺界の中央……季節でいうと冬の中頃。この年も昨年と同じく新しいことを始めてはいけません。この時期は必ず本人の生日を中心として空亡の二地支のどちらかに該当します。おおむね用神五行が衝撃を受けるか、剋されるかのどちらかになります。用神は本人の生き方を象徴しており、それが害を受けることは確かに生き方の否定「停止」といえます。

  • 減退(げんたい):大殺界の終わり……季節でいうと冬の後期。この年も大殺界なので新しいことを創めることは危険です。

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2022/11/24 更新

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