姓名判断

姓名判断(せいめいはんだん)とは、人の姓名からその人の性格や人生の趨勢、恋愛の傾向、適職、結婚運、家庭運、かかりやすい病気など、一般に運勢として言われている事について解釈を与える占いの手法の一つです。

一般的に、人の姓名の字の画数から5つの格数を算出して、それらに与えられた伝統的・経験的な解釈に基づいて解釈を行います。また、生年月日(人物の持つ本来の性質・役割)と、姓名の陰陽二気(身体的調和)、および姓名が発音されるときの音を五行に対応させた際の調和、八卦・九星などの数理との関係、姓名を文として解釈するところの意味などを考慮して、総合的な鑑定を示すことが多いです。

◆ 五運

天格 (祖格)
姓の総画数。霊数は加えません。祖先運。晩年になるほど、影響力を強めます。天格だけで吉凶は判断しませんが、姓と名の格数の関係が、姓名判断においては重要です。
人格 (主格)
姓の最後と名の第一字を足したものです。主運。姓と名双方の画数を用いることから、姓名の中心、五運の中核を成します。
同一の格数であっても、姓と名からどのような画数が組み合わさっているかによって、その強弱が左右されます。人物の内面をあらわし、家庭・仕事・結婚運、中年期の運勢に影響を与えます。
地格
名の画数の合計。一字名でもその人の性格をあらわします。霊数は加えません。
幼年期の運勢をあらわし、人物の成長過程に強い影響を与えるため、性格、才能、金運、適職、性的傾向に関与します。
外格
総格から人格を引いた画数。一字姓、一字名の場合はそれぞれ、霊数を用い1を足します。姓も名も一字の場合は2を足す。
} 家族や職場などの外因的要素、対人関係・社会的環境一般の運勢です。一字姓、一字名に霊数を加えます。
総格
姓名の総画数。霊数は加えません。人生を歩むにつれて色濃くでてくるといわれ、晩年の運勢に大きく影響します。
霊数
一字姓・一字名の場合に足す数。本来、姓名判断では二文字以上の姓名を前提として鑑定方法が確立されているので、一文字の姓名においては人格・地格・外格の鑑定の際、仮数として1を加えて鑑定します。この仮数を霊数と呼びます
。但し、鑑定士によっては霊数を加えず、そのままの数で鑑定する者もいます。ちなみに、どの流派でも総画の判断においては霊数は加えません。20歳以上の場合のみに霊数を加える流派もあります。
凶数
凶意を示す数。ただし、姓名とは強弱の調和が最も重要であり、姓名の一部に凶数を含むことが一般的に「悪い」と解釈されるべきではありません。 以下の数字が当てはまります。

2 4 9 10 12 14 19 20 22 26 28 34 43 44 46 49 50 54 55 56 59 60 62 64 66

◆ 凶配列

天地同格(天地同画)
天格と地格が同数になることを天地同格といって、多くの流派で大凶としています。
陰陽配合
姓名のすべての漢字が偶数のみまたは奇数のみの場合を、陰陽配合と呼び、やはり凶としています。
天天地地・精神連鎖
姓の最初の文字と、名の最後の文字が同画であることです。精神的に不安定になることが多いとされています。
天地連鎖
姓の最初の文字と、名の最初の文字が同画であることをいいます。

◆ 画数計算

画数の計算にはいくつかの方法があります。康煕字典を基準とした、旧字体の画数で計算する流派と、現行の新字体の画数で計算する流派があります。また、部首を本字に直して計算する場合があり、旧字体派の場合はこの方法をとることが多いです。たとえば「洋」は9画だが、さんずいは本字に直すと水であるため4画と計算し、合計10画となります。
くさかんむりのように、3画派、4画派、6画派がそれぞれ地位を持っているものもあります。また、「澤・沢」のように両方が使われている場合や、「佐々木」の々のように同じ字が続く場合はどうするかについても流派によって異なります。

漢字だけではなく、ひらがなでも実際に手で書く画数とは異なる画数で計算する場合もあります。

◆ 姓名判断の流派

姓名判断の理論の基礎的内容は、熊崎健翁によって広く世に広められました。教科書的には熊崎氏が姓名判断の源流と広く認知されています。確かに姓名判断を世に普及させたのは熊崎氏ですが、では、熊崎氏が姓名判断の理論を開発したのかというと、それは間違いです。古くは、明治時代に活躍した易者「林文嶺」と言語学者「永杜鷹堂」が理論化したものを学び、その理論を大衆向けによりシンプルにしたものが、熊崎氏の姓名学です。

簡素化された理論は非常に理解しやすく、広く一般に姓名判断を普及させた熊崎氏の功績は誰もが認めるところです。一方、簡素化したことによる弊害として、真理が見抜けない娯楽的な姓名判断を普及させてしまったという意見を説く鑑定士もいます。

熊崎式では、漢字の画数を戦前の字体である旧漢字の画数(正確には康煕字典の画数)でカウントする方法を取っていて多くの姓名判断の流派でこの方法が採用されています。一方で、新漢字は戦後の字体である新漢字のままで画数をカウントする流派も現れてきています。

また、新字派の桑野燿齊による「桑野式内画法」では、熊崎式とはその理論的内容において一線を画し、五行、三才を廃して、従来の五格のほかに独自の4つの格をとり、同格現象、内格法という独自の理論を持っています。

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大阪でクロマキー撮影



Last update:2021/7/1

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